博多木造倉庫の改装工事 redecorate a wooden  warehouse  in Hakata
築50年近い古い木造倉庫の改装工事でした。再建築不可、限られた低予算という与件の中、施主は改装後も倉庫としての利用を望まれました。建物は長い年月の中で老朽化が進んでいましたが、その中で現しの小屋組は朽ちる事無く、しっかりと残されていました。1軒ピッチで規則正しく配されたトラス構造の洋風小屋組が、梁せいの小さなろく梁によって5m以上ものスパンにも関わらず重い瓦屋根を支えていました。この建物を特徴付ける小屋組を残し、余分な間仕切壁を極力足さない事で、当時からの構造美が際立ち現在に踏襲させる事を計画の要とし提案しました。内壁材には構造耐力の高い木毛セメント板を用い、外壁内には適材適所に筋交いを設ける等して、可能な範囲で構造補強を行いながら工事を進めました。
実際のファサード。大幅なプラン変更依頼により当初のプレゼン案とは異なる仕上りとなった。
左がメインアプローチ。右がバックエントランス。
 イメージパース、竣工写真:林建築計画事務所
- 建築概要 -
建築場所:福岡県福岡市
主要用途:倉庫
敷地面積:500.15㎡
建築面積:81.98㎡
延床面積:81.98㎡
構造規模:木造平屋建て
竣工年月:2024.08
施工:株式会社 タツケン 監督 /  熊上 龍太郎